コレステロールを下げる成分〜DHA

コレステロールを下げる成分:DHA悪玉コレステロールを減少させる成分としては、サンマ、イワシなどの青魚に含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)が有名です。

一時期“DHAは頭が良くなる栄養素”などと言われて、一躍、栄養素としての知名度が跳ね上がりました。もっとも、実際には“DHAが不足すると脳の働きが低下する”というだけで、特にDHAを多量摂取したからといって賢くなるわけではありません。もし、DHAを摂取して能力が上がったと感じる場合、不足して活動低下していた脳が元の能力に戻った…ということになるでしょう。

むしろ、DHAの本当の価値は、悪玉コレステロールの害を減少させ、血管の健康を維持するところにあるのです!

そもそもDHAってどんな成分?

DHAの正式名称はドコサヘキサエン酸で、化学式はC22H32O2です。不飽和脂肪酸の一種で、細胞膜を柔軟化するほか、神経細胞の樹状突起を増やすなどの働きをしています。食物から摂取するほか、体内で合成することも可能ですが、材料となるα-リノレン酸を体内で合成できないため、結局、DHAそのものか、あるいはα-リノレン酸を外部から摂取しなければなりません。

DHAは青魚、α-リノレン酸はキャノーラ油、ゴマ油などの植物油に含まれていますが、α-リノレン酸のうちDHAなどに合成されるのはわずか1〜2割…。どちらかといえば、DHAそのものを摂取したほうが賢明でしょう。

2010年版の日本人の食事摂取基準では、DHAとEPAを合計して1日1,000mgを摂取するように推奨しています。しかし、例えばマグロの刺身で1,000mgのDHAを摂るためには、約800g、9人前相当の量が必要に…。アジ、サンマなどの青魚にしても、一般的な分量を大きく上回る量を食べなければならず、食品から充分なDHAを摂取するのは難しいと言わざるを得ません。

DHAがコレステロールを減らすってホント?

DHAがコレステロール値を下げる…という根拠は疫学的統計によって示されています。

DHAがコレステロールを減らす?まず、1822名を30年間追跡調査した結果によると、1日あたり35g以上の魚を摂取している場合、そうでない人と比較して心臓疾患死亡率が1/3に低下したそうです。さらに、DHA260mg、EPA600mgを約90日にわたって投与された人の中性脂肪値が下がった…という記録も存在しています。

また、1972年にデンマークで行われた調査によると、グリーンランドに住むイヌイットは血中コレステロール値があらゆる年代において低くなっていることも分かりました。イヌイットはカレイ、サーモントラウト(鮭)などの魚類を豊富に摂取しているため、この結果は、魚類のDHAがコレステロール値を下げている…という根拠の1つであると目されています。

以上のように、統計的に“魚類に含まれるDHAがコレステロールを減少させる可能性が高い”と考えるに足る根拠は多く存在しているのです。

オススメの摂取法はサプリメント!

コレステロール値を気にしている方にピッタリの栄養素DHAですが、一般的な食品から1日1,000mgを摂取するのが難しい…という現状があります。マグロDHAは加熱によって有用性が失われるため、なるべく生のまま食べなければなりませんが、毎日のように刺身を食べるというもの非現実的でしょう。

DHAを継続的に摂取していきたいのなら、サプリメントの力を借りるほうが良いと思います。ただ、サプリはあくまでも栄養補助食品であって、サプリだけで栄養状態がすべて解決するというものではありません。目安としては、DHA、ほぼ同じ働きをするEPAを合計して500mgほど配合したサプリメントが良いでしょう。残りの半分はなるべく食事から摂取し、50%をサプリメントから摂る…というのが適正なバランスだと思います。

是非、食事とサプリの両面からDHAを摂取し、中年以降に増加しがちなコレステロール値をコントロールしていきましょう!

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