中性脂肪とコレステロールはどう違うの?

中性脂肪とコレステロールの違いコレステロールと同様に“増え過ぎないよう気をつけなければならない”と言われているのが、中性脂肪です。しかし、中性脂肪とコレステロールを混同している方が多いようです。そこで、こちらでは中性脂肪の特徴を分かりやすくまとめ、その上でコレステロールとの関連についても解説していきたいと思います。

健康を脅かすとされている物質は多くありますが、その実態を知らないままむやみに恐れていても仕方ありません。きちんと情報収集をした上で、正しく対処する…、それこそが中高年からの健康を考える上で重要なのです。

中性脂肪が増えてしまうとどうなる…?

中性脂肪が増え過ぎた場合にどのようなリスクが生じるのか…を具体的に見ていくことにしましょう。

かつては善玉コレステロール、悪玉コレステロールが多く注目されていましたが、現在では“中性脂肪は善玉コレステロールを減少させてしまう”という事実が明らかになっています。

中性脂肪値が高い状態は「高トリグリセリド血症」と呼ばれており、メタボリックシンドローム、動脈硬化の危険性を高める可能性もあります。脂質検査を受ける機会があれば、必ず中性脂肪の値もチェックするようにしましょう。

中性脂肪の基準値!減らすための方法も紹介

次に、脂質検査における中性脂肪値の基準を見ていきましょう。脂質検査を受けたときには、コレステロール値ばかりでなく、中性脂肪の値についても以下の図表と照らし合わせて“自分の数値は正常域なのか”をチェックするようにしてください。

中性脂肪の基準値まとめ

LH比 判定結果
30mg/dl未満 中性脂肪値が不足した状態
30〜149mg/dl 正常域
150〜299mg/dl 軽度高トリグリセリド血症の疑い
300〜749mg/dl 中程度高トリグリセリド血症
750mg/dl以上 重度高トリグリセリド血症

もし、上図においてご自身の中性脂肪値が高すぎる…と感じた場合、早急に食生活を見直す必要があるでしょう。中性脂肪には粒子の大きいものと小さいものがありますが、当然、大きい粒子の中性脂肪を減らしたほうが効率的に数値を落とすことに繋がります。そして、この粒子が大きい中性脂肪は、食事から摂取した脂肪分が血中を流れることによって生じているのです。粒子が小さいものは肝臓で生成された中性脂肪であり、健康への害はほとんどありません。

食生活を改善する上では、肉類など中性脂肪を増加させる飽和脂肪酸の摂取を控え、中性脂肪値を下げるといわれているEPAなどの青魚に含まれる不飽和脂肪酸を積極的に摂ることが重要です。また、中性脂肪の値が500mg/dl以上の方は禁酒が必要になります。

食事を節制した上で適度な有酸素運動を習慣化すれば、中性脂肪値は徐々に減っていき、正常域へと近づいていくはずです。

まとめ〜中性脂肪とコレステロールの関係

血液中の中性脂肪が増加すると、善玉コレステロールが減少してしまい、結果的に悪玉コレステロールが増加してしまいます。要するに、中性脂肪にも動脈硬化を引き起こすリスクがあり、コレステロールと同様に注意が必要です。

脂質検査の結果で150mg/dlを超えている場合は「高トリグリセリド血症」の疑いがあるため、食事制限、運動などの対策が必要。中性脂肪は急性膵炎を引き起こすリスク因子としても知られていますので、決して軽視しないようにしてください。

EPAなど青魚に含まれる不飽和脂肪酸が中性脂肪を減らすという説も有力ですので、是非、青魚をタンパク源とした食事へとシフトしてみましょう。

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